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2010-05-06

痛みの予測と無痛症: 有害刺激に対する側坐核の反応は慢性的苦痛の有無において変わる

Predicting value of pain and analgesia: nucleus accumbens response to noxious stimuli changes in the presence of chronic pain.
Neuron. 2010 Apr 15;66(1):149-60
Authors: Baliki MN, Geha PY, Fields HL, Apkarian AV

急激な温熱刺激に対する反応を、慢性的背中痛患者と健常者で比較。痛み知覚と関連した皮質活動は同じようなパターンを示す。しかし、側坐核の活動は異なった模様。健常者では側坐核の活動は痛みの軽減を予測したが、患者では逆になっている。これを著者らは急激な痛みが背中痛を軽減したためと解釈している。これは心理物理的実験でも確認された模様。そのため、側坐核は慢性疼痛における鎮痛的な可能性を予期しているのかもしれないと主張している。鎮痛作用の予期が報酬として機能しているのか、側坐核の活動そのものが鎮痛作用をもたらしいているのかちょっとわからず。

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