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2011-09-30

安静時の信頼性解析は,パーキンソン病の存在を感度よく,特異的に同定する

Reliability analysis of the resting state can sensitively and specifically identify the presence of Parkinson disease.
 Neuroimage. 2011 Sep 6;
 Authors: Skidmore FM, Yang M, Baxter L, von Deneen KM, Collingwood J, He G, White K, Korenkevych D, Savenkov A, Heilman KM, Gold M, Liu Y

とりあえずもめってみたけど,アブスト読んでいるうちに解析がALFFを用いていることが判明。一気に読む気をなくす。
仮に感度・特異度がよくても,そもそもALFFは何を反映しているかがあいまいなので釈然としない。

2011-09-28

線条体の機能的結合はヒトにおける活動制御への動機づけと関連する

Functional connectivity of the striatum links motivation to action control in humans.
J Neurosci. 2011 Jul 20;31(29):10701-11
Authors: Harsay HA, Cohen MX, Oosterhof NN, Forstmann BU, Mars RB, Ridderinkhof KR

この研究では,動機づけられたゴールがどのように機能的結合を調整しているか検討されている。
行動的には,報酬があることがわかっている時の方がよいパフォーマンスを発揮。
報酬予期において,腹側及び背側線条体の活動が増加。
尾状核と皮質における動眼神経制御領域が報酬予測における個人差を予測していた。
著者たちは,報酬予期には腹側と背側の双方の線条体回路が関与するが,背側とそれに結合した皮質ネットワークが動機づけられた行動の調整していると結論づけている模様。

背側で個人差が現れるというのは自分のデータとも一致。
えがったえがった。

2011-09-27

7Tにおける部分的容積効果の減少を用いた機能的結合測定の改善

Improving measurement of functional connectivity through decreasing partial volume effects at 7T.
Neuroimage. 2011 Sep 8;
Authors: Newton AT, Rogers BP, Gore JC, Morgan VL 

タイトルは超直訳。
解像度を上げると感覚運動システムの機能的結合は上昇するも,ほかのシステムでは認められず。
 ってことは感覚運動系がターゲットでなければ,別に解像度を無理にあげなくてもよいってことか。

2011-09-26

健忘性軽度認知障害における脳機能マーカーの特異的進行障害

Specifically progressive deficits of brain functional marker in amnestic type mild cognitive impairment.
PLoS One. 2011;6(9):e24271
Authors: Bai F, Watson DR, Shi Y, Wang Y, Yue C, Yuhuanteng , Wu D, Yuan Y, Zhang Z 

MCIとHCを2年にわたって追跡して,2回rsfMRIを測定。
解析はICA。
DMNにおけるPCCの機能不全はエピソード記憶の障害とポジティブな相関をしめした模様。
ベースラインではMCI>HCとなってて,二年後はMCI<HCと逆転。
なぜこんなことが起こるのか??

2011-09-23

レビュー依頼を初めて断ってしまった。
自分の能力では複数抱えるのは無理っぽい。

2011-09-22

DICOMからアナライズフォーマットへの一括変換


フォルダ構造が
ルートフォルダ->被験者->DICOMフォルダ
               ->出力フォルダ
となっている場合,
以下のスクリプトで多数の被験者のDICOMを
一括で*.niiに変換。


root_dir='**********';
cd(root_dir);

sub_list=dir;

for ii=3:length(sub_list)
    cd(sub_list(ii).name);
    folder_list=dir;
    cd(folder_list(3).name);
    dicom_list=dir;
    clear P;
    for jj=3:length(dicom_list)
        P(jj-2,:)=strcat(root_dir,'\',sub_list(ii).name,'\',folder_list(3).name,'\',dicom_list(jj).name);
    end;
    cd('..');
    cd('Analyze_format');
    hdr = spm_dicom_headers(P);
    spm_dicom_convert(hdr,'all','flat','nii');
   
    cd(root_dir);
end;

2011-09-21

デフォルトモードネットワークとその逆相関ネットワークの加齢による変化: 安静時fMRI研究


Aging-related changes in the default mode network and its anti-correlated networks: A resting-state fMRI study.
Neurosci Lett. 2011 Sep 8;
Authors: Wu JT, Wu HZ, Yan CG, Chen WX, Zhang HY, He Y, Yang HS

解析はSeedベース。
彼らもDMNは加齢によって結合性が低下することを報告し,それだけでなくDMNの逆相関ネットワークまで影響を受けると示唆。
なぜにうちのデータではDMNの加齢効果が認められないのか・・・
なぞなぞ。

しゃーないから,認知機能検査はやってないけど20代のデータ40人分を追加してやってみることにする。
また時間食いそう。

2011-09-20

多発性硬化症における機能的結合の性差

Gender-related differences in functional connectivity in multiple sclerosis. Mult Scler. 2011 Sep 9; Authors: Schoonheim MM, Hulst HE, Landi D, Ciccarelli O, Roosendaal SD, Sanz-Arigita EJ, Vrenken H, Polman CH, Stam CJ, Barkhof F, Geurts JJ

解析はグラフ理論ベース。
男性患者は,男性健常者と女性患者よりも認知機能が低下するも,女性患者は認知的には正常。
男性患者におけるネットワーク効率は視空間記憶の減退と相関。 MSは男女差は重要の模様。 

今日はたまったメールの処理,備品等の発注作業,とある会議の議事録作成,実験に必要な設備の選考,などなどとやってすでに6時過ぎ。
今日も書きかけの論文にまで手が回らなそう。

2011-09-14

局所同質性によって示されたアルツハイマー病と軽度認知障害における自発的活動の変化

Altered spontaneous activity in Alzheimer's disease and mild cognitive impairment revealed by Regional Homogeneity.
Neuroimage. 2011 Aug 30;
Authors: Zhang Z, Liu Y, Jiang T, Zhou B, An N, Dai H, Wang P, Niu Y, Wang L, Zhang X

相変わらず中国勢はReHo押し。
IPLの感度がよい模様。

明日から学会主張。

2011-09-12

大域的信号の回帰なしの安静時ネットワークにおける逆相関

Anticorrelations in resting state networks without global signal regression.
Neuroimage. 2011 Aug 26;
Authors: Chai XJ, Castañón AN, Ongür D, Whitfield-Gabrieli S

曰く”安静時結合において観察された逆相関は大域的信号の回帰によって生成されたアーチファクトではなく,生物学的な起源をもつ”とのこと。
ありがたや。

アプリ開発,iPad管理用のMacBookProの設定やらXcodeのインストールやらですでに3時過ぎ。
これからプログラムへの開発機登録やらなんやら。
それがさらにもう一台。

2011-09-08

安静時fMRIデフォルトモード及び外因性ネットワーク結合における催眠調整

Hypnotic modulation of resting state fMRI default mode and extrinsic network connectivity.
Prog Brain Res. 2011;193C:309-322
Authors: Demertzi A, Soddu A, Faymonville ME, Bahri MA, Gosseries O, Vanhaudenhuyse A, Phillips C, Maquet P, Noirhomme Q, Luxen A, Laureys S

ICA使用。
デフォルトモードは催眠によって影響を受けるが,これは自己知覚の変化や催眠後健忘に関連しているのでは?とご考察。
なんじゃらほい。

2011-09-07

fMRIとグラフ理論的指標を用いた安静時結合ネットワーク特徴のテストーリテスト信頼性

Test-retest reliability of resting-state connectivity network characteristics using fMRI and graph theoretical measures.
Neuroimage. 2011 Aug 23;
Authors: Braun U, Plichta MM, Esslinger C, Sauer C, Haddad L, Grimm O, Mier D, Mohnke S, Heinz A, Erk S, Walter H, Seiferth N, Kirsch P, Meyer-Lindenberg A

clustering coefficient, characteristic path lengthなどの一次的指標よりもsmall-worldness, hierarchy, assortativityなどの二次的な指標の方が頑健な信頼性を示した模様。疾患なんかでの2次的な指標での異常はわりと安定してでてくるかもしれない。

エフォート10%のはずの仕事に90%の時間が割かれている。
計算がおかしい。
自分でコーディングはしないにしても,アプリ開発とか10%でできるわけもないな。

2011-09-06

安静時と続く作業記憶課題時の脳結合は行動的パフォーマンスを予測する

Brain connectivity during resting state and subsequent working memory task predicts behavioural performance.
Cortex. 2011 Aug 5;
Authors: Sala-Llonch R, Peña-Gómez C, Arenaza-Urquijo EM, Vidal-Piñeiro D, Bargalló N, Junqué C, Bartrés-Faz D

読んでタイトルのごとし。
なんか久しぶりの更新。
リハビリ的にタイトルのみ。