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2010-10-15

視床前部の損傷に続発するデフォルトモードネットワークの混乱

Default Mode Network Disruption Secondary to a Lesion in the Anterior Thalamus.
Arch Neurol. 2010 Oct 11;
Authors: Jones DT, Mateen FJ, Lucchinetti CF, Jack CR, Welker KM

知る限り,初めての安静時fMRIの臨床ケース報告。

症例は40歳男性。急性の健忘症,無為,集中力低下,過度の傾眠,引きこもり。
10例の健常者との比較研究。MRI画像では,左視床前部にプラークあり。rsfMRIでは,損傷と同側のデフォルトモードネットワークの後帯状回領域においてdisruptionが認められる。このような機能的結合の変異は神経疾患の認知症状の基盤となっているかもしれない。さらに,DMNがPapezの回路に関連することを示唆する知見になりうるとご考察。

rsfMRIの基本として安静閉眼があるけど,覚醒は保たないといけないわけで,傾眠があるから解釈が非常に難しい。けれど,方向性としては,非常に納得。参考にすべし。

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