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2011-08-16

軽度認知障害における海馬結合の基準及び長期的パターン:安静時fMRIの知見

Baseline and longitudinal patterns of hippocampal connectivity in mild cognitive impairment: Evidence from resting state fMRI.
J Neurol Sci. 2011 Aug 5;
Authors: Wang Z, Liang P, Jia X, Qi Z, Yu L, Yang Y, Zhou W, Lu J, Li K

海馬との機能的結合はMCIにおいて、両側側頭葉、右島において障害されていた。一方で、PCC、Precuneus、Caudate、Occipital gyrusは海馬との結合性増加。7人のMCIの3年後をフォロー。複数の領域と海馬の機能的結合の低下は患者の認知機能低下と相関を示していた。海馬との結合が増加する領域もあるのだけれど、これは記憶機能の喪失に対する補償だろうとご高察。この補償的な機能的結合増加ってあまり釈然としない。

A=B=C 
という結合があったときに
A-B=C
のようにBCの関係は変わらないまま、AB間の結合が弱くなると
見かけ上BCの相関はAの影響を受けにくいため、
前よりも高くなるのではないかと思う。
これはBCの機能的結合が強くなったとは言えない。
この辺を詳細に検討した論文はないだろうか。

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