2011-01-19
意識障害におけるDMNの結合性低下
意識障害を示した高齢女性の安静時fMRIのデータを解析してみた。統制群として,脳ドックで測定された同年代女性8名のデータを用いた。通常の前処理のあと,GIFTにてICAを適用し,独立成分を抽出。その結果,デフォルトモード,視覚,聴覚,感覚運動,salience(島)のネットワークが得られた。実行制御ネットワークが得られなかったのはおそらく重要と思われる。得られた各独立成分に関して,患者と統制群を比較すると,DMNの主要領域(PCCとMPFC)において結合性の低下が認められた。意識障害であってなお主要ネットワークが維持されているのはすごいが,全体的な傾向として各成分の独立性が低下しているような結果であった。
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