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2011-08-29

覚醒中のラット脳における安静時機能的結合の反相関

Anticorrelated resting-state functional connectivity in awake rat brain.
Neuroimage. 2011 Aug 12;
Authors: Liang Z, King J, Zhang N

反相関ネットワークがアーチファクトかどうか,判断するのは結構難しいとのことだが,頑健な前頭‐辺縁系回路に反相関ネットワークがみつかりましたよって研究。
私のデータと一致しますな,一安心。

2011-08-26

アルツハイマー病と軽度認知障害における安静時fMRIの変化

Resting-state fMRI changes in Alzheimer's disease and mild cognitive impairment.
Neurobiol Aging. 2011 Aug 20;
Authors: Binnewijzend MA, Schoonheim MM, Sanz-Arigita E, Wink AM, van der Flier WM, Tolboom N, Adriaanse SM, Damoiseaux JS, Scheltens P, van Berckel BN, Barkhof F

やはりADではDMNが落ちる落ちる。

いやね,もうこの論文でさえ今さら間あるわけで。
ADだけではもうだめだ。
なにをどういじくって新規性を出そうか・・・

やはり他の認知症との鑑別に使えるぐらいのデータをだすしかあるまいかー。
壁が一気に高くなる。

2011-08-24

睡眠,安静時,覚醒における脳の徐振動

Slow brain oscillations of sleep, resting state, and vigilance.
Prog Brain Res. 2011;193C:3-15
Authors: Van Someren EJ, Van Der Werf YD, Roelfsema PR, Mansvelder HD, Lopes da Silva FH

アブスト見る限りれびゅー?
うちの大学ではPDF取れずTT

2011-08-23

安静時脳の機能的構造におけるAPOEの効果

The effects of APOE on the functional architecture of the resting brain.
Neuroimage. 2011 Aug 7;
Authors: Trachtenberg AJ, Filippini N, Ebmeier KP, Smith SM, Karpe F, Mackay CE

なんか同じような論文をJONでみたような。。
APOEのあるタイプはADのリスクとなるらしい。
遺伝子多型による違いは海馬,聴覚,前頭‐頭頂,視覚のそれぞれのネットワークにみられた。
どうも認知的に健常な成人でもAPOEのタイプによってそもそもネットワーク構造に違いがあるらしい。

2011-08-22

無症候性微小管関連蛋変異の機能的結合の変化: 行動的前頭側頭型認知症との比較

Altered functional connectivity in asymptomatic MAPT subjects: A comparison to bvFTD.
Neurology. 2011 Aug 17;
Authors: Whitwell JL, Josephs KA, Avula R, Tosakulwong N, Weigand SD, Senjem ML, Vemuri P, Jones DT, Gunter JL, Baker M, Wszolek ZK, Knopman DS, Rademakers R, Petersen RC, Boeve BF, Jack CR

microtubule associated protein tau (MAPT) は微小管関連蛋
MAPTの変異は認知症の発症が運命づけられているが,まだ無症候の人とFTDを比較
両群ともDMNは異常を示し,FTDでsalienceネットワークが低下。
症状が出る前にMAPT変異の人はDMNがおちると。

2011-08-17

脳卒中後の一次運動ネットワークにおける前頭‐頭頂の運動制御のシステムの安静時有効結合の変化

Altered resting-state effective connectivity of fronto-parietal motor control systems on the primary motor network following stroke.
Neuroimage. 2011 Aug 2;
Authors: Inman CS, James GA, Hamann S, Rajendra JK, Pagnoni G, Butler AJ

脳卒中患者において前頭‐頭頂システムから運動ネットワークへの結合が変化。個々の安静時結合をターゲットとすることにより認知的身体的リハビリの最適化に有用じゃねとの考察。

2011-08-16

軽度認知障害における海馬結合の基準及び長期的パターン:安静時fMRIの知見

Baseline and longitudinal patterns of hippocampal connectivity in mild cognitive impairment: Evidence from resting state fMRI.
J Neurol Sci. 2011 Aug 5;
Authors: Wang Z, Liang P, Jia X, Qi Z, Yu L, Yang Y, Zhou W, Lu J, Li K

海馬との機能的結合はMCIにおいて、両側側頭葉、右島において障害されていた。一方で、PCC、Precuneus、Caudate、Occipital gyrusは海馬との結合性増加。7人のMCIの3年後をフォロー。複数の領域と海馬の機能的結合の低下は患者の認知機能低下と相関を示していた。海馬との結合が増加する領域もあるのだけれど、これは記憶機能の喪失に対する補償だろうとご高察。この補償的な機能的結合増加ってあまり釈然としない。

A=B=C 
という結合があったときに
A-B=C
のようにBCの関係は変わらないまま、AB間の結合が弱くなると
見かけ上BCの相関はAの影響を受けにくいため、
前よりも高くなるのではないかと思う。
これはBCの機能的結合が強くなったとは言えない。
この辺を詳細に検討した論文はないだろうか。

2011-08-10

加齢と認知症におけるデフォルトモードネットワークの画像化

Imaging the default mode network in aging and dementia.
Biochim Biophys Acta. 2011 Jul 23;
Authors: Hafkemeijer A, van der Grond J, Rombouts SA

加齢でもDMNの低下が起こるというのが定着してきてるけど,うちのデータではちっとも低下しない。元気な高齢者だけの集団ではやはり様相が違うのか。

2011-08-09

軽度認知障害における機能的分離と補償: 安静時fMRIを用いた背外側前頭前野結合性の知見

Functional Disconnection and Compensation in Mild Cognitive Impairment: Evidence from DLPFC Connectivity Using Resting-State fMRI.
PLoS One. 2011;6(7):e22153
Authors: Liang P, Wang Z, Yang Y, Jia X, Li K

MCIではDLPFCと下頭頂葉,内側前頭前野,視床,基底核などとの結合性が低下。さらにMMSE,CDTなどの認知指標との相関も認められた。これらからDLPFCの機能的結合の低下がMCIの神経的基礎になっているらしいとご考察。前頭前野内では結合性は上昇。これは補償的メカニズムだろうとのこと。ADとかMCIにおける前頭前野内の結合性上昇はなにを意味するのだろうか?ほんとに補償的メカニズムでいいの?

2011-08-08

アルツハイマー秒における安静時fMRI: デフォルトモードネットワークを超えて

Resting state fMRI in Alzheimer's disease: beyond the default mode network.
Neurobiol Aging. 2011 Aug 1;
Authors: Agosta F, Pievani M, Geroldi C, Copetti M, Frisoni GB, Filippi M

ADではDMNが低下、前頭ネットワークが上昇。MCIではDMNがPrecuneusにおいてのみ低下。DMN以外の報告も今後ふえるだろうさ。

2011-08-01

高齢期うつにおける腹側前頭前野の安静時機能的結合と鉤状束の構造的整合性

Structural integrity of the uncinate fasciculus and resting state functional connectivity of the ventral prefrontal cortex in late life depression.
PLoS One. 2011;6(7):e22697
Authors: Steffens DC, Taylor WD, Denny KL, Bergman SR, Wang L

構造と機能のコンバイン研究。内容はまーそんなかんじ。さて明日から集中講義で出張。